Officeスクリプトで表の合計値を算出する方法

はじめに
Officeスクリプトとは
スクリプトの基本構造
表の合計値を算出するスクリプト
1. スクリプト例
応用例
まとめ

はじめに

Officeスクリプトを使用してExcelの表で合計値を算出する方法を学ぶことは、データ分析や日々の業務を効率化する上で非常に有益です。この記事を読むことで得られるメリットは以下の通りです。

Officeスクリプトの基本的な使い方を理解できる。
Excelの表データを操作するスクリプトの書き方を学べる。
データ分析作業を自動化するためのスキルが身につく。
業務の効率化に繋がるスクリプト作成のヒントを得られる。

Officeスクリプトとは

Officeスクリプトは、Microsoft Excelのオンライン版で使用できるプログラミング機能です。JavaScriptベースの言語を使用して、Excelの表やデータを操作する自動化スクリプトを作成できます。この機能を利用することで、繰り返し行う作業を自動化し、作業の効率化を図ることが可能になります。

スクリプトの基本構造

Officeスクリプトを書く際の基本的な構造は、以下のようになります。

function main(workbook: ExcelScript.Workbook) {
    // ここにスクリプトを記述
}

この関数mainは、スクリプトが実行されるときにOfficeスクリプト環境によって呼び出されます。workbookオブジェクトを通じて、現在のワークブックにアクセスし操作を行うことができます。

表の合計値を算出するスクリプト

Excelの表に含まれる数値データの合計値を算出するには、以下のステップでスクリプトを作成します。

対象の表を選択する
Excelの表または範囲を指定して、そのデータにアクセスします。
数値データを抽出する
選択した範囲から数値データを抽出します。
合計値を算出する
抽出した数値データの合計値を計算します。
結果を表示する
計算した合計値をExcelのシートに表示します。

スクリプト例

function main(workbook: ExcelScript.Workbook) {
    let sheet = workbook.getActiveWorksheet();
    let range = sheet.getRange("A1:B10"); // A1:B10の範囲を指定
    let values = range.getValues();
    let sum = 0;

    // 数値データの合計値を算出
    values.forEach(row => {
        row.forEach(value => {
            if (typeof value === "number") {
                sum += value;
            }
        });
    });

    // 合計値をシートの特定のセルに表示
    sheet.getRange("C1").setValue(`合計: ${sum}`);
}

このスクリプトは、指定した範囲内の数値データの合計値を計算し、その結果をC1セルに表示します。